ステップカイロプラクティックの施術手順

■実際のカイロプラクティック

当院では「どのような手順で施術してゆくのか」を説明致します。

PDCAサイクルのカイロプラクティック

計画(プラン)を建て、施術を行い(ドゥ)、結果を確認(チェック)し、更に施術を進めて(アクション)行きます。
これを繰り返して行く事を「PDCAサイクル」と言います。

プラン[Plan]

仙腸関節のモーションパルペーション

カイロプラクティック施術を行う前には、様々な検査方法を使って情報を収集し、施術計を建てます。

  • 問診
  • 視診
  • 神経学的検査
  • 整形学的検査
  • 静的触診
  • 動的触診
  • 圧痛検査
  • 筋硬度検査
  • 血圧検査

この計画はその都度チェックされ、変更されて行きます。

ドゥ[Do]

カイロプラクティックには様々な手法がありますが、基本は外側から力を加え、その刺激によって効果を得る事を目的としています。外力の加え方は持続的な押圧であったり、瞬間的な押圧であったりします。当院では患者さんの筋力(内在性の力)を使う手法も行います。

これはカイロプラクティックでは無く、オステオパシーにその源流を見る事が出来ます。また、外力を加える対象は関節が中心となりますが、周辺筋肉に過剰な緊張や弛緩があっては、関節の支持、機能を維持出来ません。よって硬く緊張した筋肉を弛緩させたり、逆に弱化した筋をテープなどで補助したり、簡単なエクササイズをしたりもします。

関節への矯正は、「ボキッ」っと言う音を鳴らす場合もありますが、大半はトムソン・テーブルを使った、ソフトな施術を行なっています。

トムソン・テーブル

このテーブルはコンプレッサーによって、各部位が僅か数ミリ持ち上がります。そこに押圧をかける事によって、持ち上がった部位のロックが外れて落下します。この落下するスピードを利用し、関節の動く方向に向かって矯正して行くので、子供からお年寄りまで、無理なく関節を矯正する事が出来ます。

また椎間板ヘルニアなど、椎間板に一次的な問題がある場合には、コックス・テーブルを使って、問題のある椎間板のみを効果的に牽引する手技を行なってます。

コックス・テーブル

 

ゆっくりでも、素早くても、身体へ加えられた刺激は、脳へ到達します。その刺激は脳機能を活性化し、脳の支配する箇所へ様々な波及効果をもたらします。

チェック[Check]

カイロプラクティック施術後に、再度検査を行います。全ての検査をやりなおす事は稀で、陽性(検査結果が良く無い)であった検査が、カイロプラクティック後にどのように変化したのかを確認する為に行います。

検査には、その場で反応が出る場合と、数日後に反応が出る場合とがあり、必ずしもその場で好結果が得られるとは言えません。その中でも自動運動などは、術後に可動域の拡大が見らる場合が多いです。逆に、知覚異常などの回復には時間がかかりますし、カイロプラクティックだけでは対応しきれず、手術が必要な場合もあります。改善した場合は、カイロプラクティックの施術プランを進めて行きますが、改善されなかった場合、何が悪かったのか?他が原因では無いのか?等を考え、必要に応じて他の検査を行う場合があります。これらの結果を元に、カイロプラクティックの施術プランを再検討します。

アクション[Action]

頚椎2番の棘突起プッシュ

施術プランは前回の結果を元に導き出されます。こうして、一つ一つの可能性を潰して行くのです。

カイロプラクティック施術を重ねて行くと、術者は患者さんの微妙な変化に敏感になります。いつもと違う反応や、いつもと違う歪み等。こうなると症状が表面化する前に、対処出来るようになります。症状が改善されても、カイロプラクティックを定期的に受ける事によって、新たな火種を未然に消せるようになると思っています。

当ステップカイロプラクティック院では遠方からの施術はお断りする場合があります。実際にお断りした方々には、お詫びを申上げます。このページをご覧になって頂ければ、お断りした事の意味が解って頂けるのではないでしょうか。私の施術はある意味「検査」でもあるのです。施術の結果から、新たなプランを導き出して行きます。

確かにPDCで目標が達成される場合もあります。しかし、カイロプラクティックを受診しようと思うまでに、表面化した症状は、1度のカイロプラクティック施術で全ての問題が解消されるほど、簡単では無いと思っています。PDCAの一つでも欠ければ、それは私にとってとても不安で、不満足なものとなります。事前に地理的理由などで、一度の施術しか受けられないのが解っている場合、現在もお断りしております。どうかご理解下さい。