タカラDM1000のヘッドピース改造


比較的簡単な作業ですが、自己による改造にはメーカーからの保証が得られなくなる点をよくお考えになってから行って下さい。またこの作業をマネたことによる不備が発生しても当方に対する文句は一切受けつけません。自己の責任において作業可否の判断して下さい。

このベッドは日本製のトムソンテーブルで、昔っからある奴。


タカラベルモンドという会社は手術用のベッドを作ったり、床屋さんのイスを作ったりしている会社なのだが、このカイロテーブルに関しては細かい作りまでが10年前のモデルと全くと言って良い程同じである。これは企業の研究努力が見られないのか、完成されたものと考えているのか解らないが。ちなみにヘッドピースを上下にスライドさせるとシリンダーからオイルが漏れるところも改善されていない。

以前ゼニス社のトムソンテーブルを使っていたことがあるが、あのテーブルはいかにもアメリカ製であった。ドロップの振動によってネジは飛ぶし、そのネジはインチサイズだし・・・etc。おそらくハーレーを乗っている人と共通の悩みでは?
それから比べれば値段的にも満足しなくてはいけないところだが、患者さん側からの不評がある。それは
「ヘッドピースのクッションが硬い」
という点だ。患者さんは自己防衛的にハンドタオルなどをひいて対処してくれている。正直、私は現在までそれに甘えていたように思う。だか、実際にお金を払って安息を求めに来て下さる患者さんに対して、それは失礼ではないか。タカラと変わらん。と考えた。

そこで改造である。

実はバイクのシートを2度程張り替えた経験がある。あのシート形状から比べれば簡単であろうと思い、実行に踏み切った。
このテのクッションは硬いアンコの上に軟らかいスポンジが乗っかっている場合が多い。単純にアンコを削り、軟らかいクッションを上乗せしてみよう。
いきなりこの段階だが、ヘッドピース部分を本体から外すのは4本のボルトを抜くだけだ。そしてアルミのプレートから左右3本づつのプラスネジを外す。するとこうなる。

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そして打ちこまれているハリを抜いて行く。この作業が一番時間がかかった。抜く為には安物のマイナスドライバーが最適だと思う。

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写真のようにドライバーでハリを浮かせたら、右上のペンチで抜く。たいしたこと無い作業だが、面倒な作業ではある。
皮を剥がすと想像したとおりの構造になっていた。硬いアンコの上に薄くスポンジが貼りつけてあった。

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この板とアンコの部分を分離させる。一気にやろうとするとアンコが割れてしまうので周りから徐々に剥がして行く。そしたらそのアンコを1,5cm切る。上乗せするスポンジは2cmなのだが、ヘタッた事も考えるとアンコ1,5cmかな?と思う。
このアンコってのがなかなかキレイには切れない。カッターよりも刃がギザギザになっているパン切りナイフのようなもののほうが良い。

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スポンジを上乗せする。これにはゴムボンドのようなものが良いと思うが、自宅に無かったので両面テープで貼りつけた。
先ほど剥がした皮を乗せて、タッカを打って行く。このホッチキスみたいなタッカも100円で買える時代になった。僅か2年前までは1,000円以上はした。ちなみにその1,000円の時代に買ったものだ。

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今回使った道具である。今の時代はこれらの道具の全てが100円ショップで揃う。

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アルミのプレートに取付ける。片方で3つのプラスネジがついている。スクリュかと思ったがネジであった。このあたりはさずが日本製。それは評価する。だが土台の木は質の悪いものだった。

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あとは本体にボルト4本で装着するだけである。

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今回上乗せしたスポンジは東急ハンズにて購入した「カテキンフォーム」と言うもの。カテキンが配合されていて、抗菌、消臭効果があるらしい。皮をのせてしまうのだからどの程度効果が期待できるのか解らない。気休め程度のものだ。

今回の改造によってどの程度改善されたかだが、体重をかけて押圧して初めて解る程度である。握った程度では解らないかもしれない。だがこの見えない改善が重要だと考えている。ほぐしや矯正時にかかる顔への圧が少しでも改善してもらえれば、患者さんに気がつかれなくても構わない。ほんとのサービスの向上とはそういうものではないだろうか。