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私はこのNCを基本理論としている。もとは都内近郊で5店舗の接骨院を経営する柔整師兼カイロプラクターが研究、開発した理論だ。彼が経営する接骨院には必ず施術用のトムソン・テーブル数台が設置されており、来院する患者さんの80%近くはカイロプラクティックの施術を受けていた。そう、1店舗につき毎日80人前後の患者さんがこの New Chiropractic 理論のもとに施術されていたのだ。彼の治療院は現在でも都内に増えつづけている。 |
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これらは分節的なサブラクセイションによる、身体全体の歪みへの影響について考える理論である。基本的には骨盤と頚椎2番を施術箇所として、それ以外の部分は自己治癒による回復に委ねる。それでも改善されない場合、それ以外のユニットに注目して施術するスタイルだ。これらはマニュアルメディスンで考える非自然体機能障害に近い。つまり分節間にフィクセーションが発生した状態である。 |
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| ■ベーシック ディストーション 【R+の発生機序を考える】 仮定 1,右腸骨がPIしたとする。 2,仙骨底が右下がりとなる。 理由 @ 右腸骨PIによって、大腿骨頭が上方に引き上げられる。 A 右腸骨PIによって、相対的に仙骨右側がAIすることになる。 B 右腸骨PIによって、右仙腸靭帯が弛緩するため。 3,L5がPLする。 理由 @ 右腸骨PIによって、右腸腰靭帯が緊張しL4,5右横突起が後方に引かれる。 A 仙骨底が右下がりによって、水平線と隙間が出来る。基底面を水平位に保持しようとするためにL5椎体の前面が厚く、後面が薄い構造をその隙間にあてがうようにPL変位する。 B 仙骨底が右下がりによって、脊柱は右に倒れようとする。人間は両目を水平位に保とうとするので、左腰方形筋を収縮させる。これは腰椎の逆 C側弯を形成し、腰椎の側屈と共に凹側へ棘突起が回旋する構造からPLが発生する。 4,脊柱はS字となる。 理由 脊柱の生理的弯曲を全体的にPLさせるとS字となる。これはL5PLからのカップリング効果とともに発生する。 上記の事から次のような特徴を持っている。 1,右腸骨PI 2,仙骨底右下がり(=仙骨尖左) 3,L5PL 4,脊柱S字 |
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| 【R+の診断】 R+であるかどうかを判別するには、どのような方法があるのだろうか。NCでは5つの検査法を組み合わせて考える。 1,DT 患者を伏臥位の状態で両下肢の長短を検査。この検査を「ディアフィールド・テスト」と言う。ディアフィールド博士が患者の施術中にいったん席をはずし、戻ってみると患者の下肢の長さが変わっていたのを発見して、これを検査法として確立していった。このテストはカイロプラクティックの検査法としてはあまりにも有名。 この下肢の長短も「どこを指標とするか」が問題になるが、内果を指標とするのが一番正確だ、と言われているが、トムソンテクニックの教科書では、シューズを履かせて、「かかと」で検査する。アクチベーターメゾットも同様に、検査用の靴を販売しているが高価である。 結論として指標とする点は 足関節、膝関節、股関節に疾患が無く、更に骨折の既往歴がなければ、「かかと」を取る。屈曲ー外反させて緩みを取ってから長短の検査を行う。ヒールテンションも見る事が出来るし、骨盤や股関節、大腰筋、梨状筋の緊張も同時に診る事が出来る。 伏臥位膝関節伸展位の状態で両下肢の長短を検査 ↓ この伏臥位の状態で、右足が短い。 ↓ 更に伏臥位のまま膝関節屈曲位で 短かったはずの右足が左と同じ長さに揃うまたは長くなる ↓ この状態をR+と言う。左右逆の状態はL+。 つまり、プラス(+)のリスティングは「短かった足が、屈曲させると長くなる。」と覚える。 解剖学的説明があまり無いのがトムソンテクニックだが、NCではこのディアフィールド・テスト(D.T)の説明が出来る。 R+のリスティングで伏臥位膝関節伸展位の時、右足がショートするのは右腸骨のPIによるもの。そして伏臥位膝関節屈曲位の時、右足が揃ったり、長くなったりするのは本来の足の長さは元々同じか、右足が先天的に長かった為で、膝を曲げることによって下肢の長短に、骨盤の変位による影響を受けないから。(下腿の長さしか比較できないけど....) 骨盤の変位が無くても、大腿骨の長さが先天的に違っていればリスティングにプラス(+)と出てしまう。つまり、このD.Tのみでプラス(+)リスティングと判断してしまうと ・腸骨のPI変位があるのか? ・ 左右の大腿骨長短に器質的な差があるのか? 判断できない。やはり、骨盤そのものの触診(静的、動的)が必要となる。 |
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| 2,スタティック・パルペーション(静的触診法) 指で触診しながら歪みを確認する方法。関節の可動性等は無視し、静的な状態でどのような歪みが発生しているかを触診のみで検査する方法。 R+は 1,脊柱がS字側弯 2,骨盤は右腸骨がPI、仙骨尖が左に振っている。 3,L5がPL の様相を示すので、これらについて触診する。 まず脊柱に、術者の右手(効き目が右の場合)第3指が棘突起に当たるようにして手掌全体でトレース。TH1から仙骨尖までのトレースを2,3回繰り返す。1回目のトレースは軽く身体の流れを診る(全体的なねじれ、生理的な弯曲の状態などを診る)様に「サッ」と行い、2回目のトレースは第1指が左の横突起、第4指が右の横突起に感じられるようにして椎骨のローテーションを診る。3回目は棘突起間の開きや狭小、椎骨の側屈など細かい状態を診て行く。 次に骨盤の触診。両ASISから腸骨稜にかけて第2,3指を中心に触診する。そのままPSISまで触診し両腸骨の状態がどのようになっているのかを診る。この時必ず左右差を比べる。 次に坐骨結節の天上に対しての高低。足方に対しての高低を触診する。腸骨のスタティックパルペーションをまとめると以下のようになる。
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| 3,モーション・パルペーション(動的触診法) モーション・パルペーションの基本的な考え方としては、変位した方向で関節がロックしていて、正常位に戻そうとすると"抵抗感"を生じる。と言うことになる。このロックしている方向を探す検査だと思う。 頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個そして骨盤にすべて「モーション・パルペーション」を行っていたのではかなりの時間を要してしまう。そこでスタティック・パルペーションで変位の可能性が検出された箇所周辺の椎骨に、更に詳しく調べる為にモーション・パルペーションを行う。この方法のほうが実践的である。だが、治療経験の豊富な方ならお分かりだと思うが、スタティックな状態の検査でなんの反応も示さなかった椎骨が、実はフィクセーションを生じていた、なんてケースもある。この事から実際の治療現場では各種(整形外科的、神経学的)検査や問診、スタティック・パルペーションなど総合的に診て"あやしい"箇所にモーションをかけるようにして行く事になると思う。 |
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| 4,痛みの方向性(R+の痛みが出易い方向) 左腰方形筋の疲労性筋筋膜性の腰痛症 左側の腰椎椎間関節の炎症 左側椎間孔の狭小化 により、通常は左側に痛みが発生しやすい。右側、特に右下肢に出る場合は特殊なパターンなので通常のR+に対する施術は行えなず、トラクション系の施術が中心となる。 |
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| 5,プレッシャーテクニック 変位方向を検出したら、それを矯正する方向に約90秒押圧をかけてみる。これによって他のD.T、モーションなどが改善されたら、そのリスティングは正解。改めて施術を行う。 |
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| これら検査から、総合的に評価を下します。例えば一人の患者さんに対して: R+にあてはまる⇒○ R+にあてはまらない⇒× として 1,DT ⇒× 2,スタティック・パルペーション(静的触診法) ⇒○ 3,モーション・パルペーション(動的触診法) ⇒○ 4,痛みの方向性(R+の痛みが出易い方向) ⇒× 5,プレッシャーテクニック ⇒× この場合は×の数が多いのでR+とは判定しない。 更に、各検査法に信頼性のレベルを付ける。 例えば今現在aneeroのリスティング決定の際は、各検査法に次の信頼度を付けている(現在は違うかも 笑)。 1,DT ⇒信頼度1 2,スタティック・パルペーション(静的触診法) ⇒信頼度4 3,モーション・パルペーション(動的触診法) ⇒信頼度5 4,痛みの方向性(R+の痛みが出易い方向) ⇒信頼度2 5,プレッシャーテクニック ⇒信頼度3 すべてパーフェクトで15点。 つまり先ほどの○×方式ではR+の決定にいたらなかったものも 1,DT ⇒× ×(掛ける) 1 =0 2,スタティック・パルペーション(静的触診法) ⇒○ × 4 =4 3,モーション・パルペーション(動的触診法) ⇒○ × 5 =5 4,痛みの方向性(R+の痛みが出易い方向) ⇒× × 2 =0 5,プレッシャーテクニック ⇒× × 3 =0 で合計9点になる。 9/15点なので、60%の信頼度になり、グンとR+への決定度がUPする。 ところがL−の決定度が12点(信頼度80%)だったとする。 するとR+の信頼度60%に対してL−の信頼度80%のほうが上まるので、その患者さんは当然L−のリスティング決定となる。 治療家になりたての時は、触診技術の未熟さから 1,DT ⇒信頼度5 2,スタティック・パルペーション(静的触診法) ⇒信頼度2 3,モーション・パルペーション(動的触診法) ⇒信頼度2 4,痛みの方向性(R+の痛みが出易い方向) ⇒信頼度3 5,プレッシャーテクニック ⇒信頼度3 であったりする。 つまり目で見て簡単に判断のつく検査法を信頼せざるを得ない。 ところが経験を重ねてくると、手による触診技術が向上してくるので、誤差や他の影響に干渉しやすいDTに信頼をおかなくなる。これが初心者が患者さんを「壊す」原因の一つであったりする。 更にこれらの検査法以外にも、MMT(徒手筋力検査法)の応用や、筋肉の緊張、ROM、整形外科的検査法などの結果からリスティングを導きだしたりもする。 つまり、上記では5つの検査法だけだったが、8〜10の検査法からリスティングを導き出すので、それだけ信頼度もアップすることになる。 |
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| ■マイナスの歪みとは 通常マイナスのリスティングは疼痛回避性のものである事が多い。つまり現状で有痛かまたは過去に痛みがあったことを示している。その理由は、患側に大腰筋の緊張が診られるためである。この大腰筋の緊張によって、マイナスのリスティングは作られることが多い。 よってまず腸骨筋も含め、腰筋の解剖を考えてみる。 |
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| 【腸腰筋緊張⇒マイナスの骨盤】 下肢が立位にて固定されていたとすると 1,小腰筋の短縮による作用 起始:L1〜L5の横突起、TH12〜L5の椎体と椎間板 停止:恥骨隆起前縁 ↓ 腸骨のPI、腰椎の側弯 2,大腰筋の短縮による作用 起始:L1〜L5の横突起、TH12〜L5の椎体と椎間板 停止:大腿骨小転子 ↓ 大腿骨の外旋(これに伴う腸骨のIN)、腰椎の側弯 3,腸骨筋の短縮による作用 起始:腸骨窩の上2/3、腸骨稜内唇、前仙腸靭帯、腸腰靭帯、仙骨底 停止:大腿骨小転子 ↓ 腸骨のIN、仙骨底の前屈、大腿骨の外旋 これらの事からL−の場合 1,左腸骨PIIN 2,仙骨底左前屈 3,腰椎右凸側屈 4,仙骨尖左(腸骨のPIにより、同側の仙結節、仙棘靭帯が緊張し、仙骨尖を牽引する。また、腰椎右凸弯に準じるように仙骨も動く為) が発生する。 * 【大腰筋(腸骨筋も含めた)の緊張は何故起こるのか】 大腿骨の外旋は付随して腸骨のINを引き起こす。腸骨のIN、仙骨底の前屈の動きは仙腸関節前方での離開が発生する。これは仙腸関節の平面関節優位の状態になる。つまりレールを脱線することになる。でも脱線というのはとても強い力が働いたときに発生するもので、通常の生活では起こりにくい。レールを脱線しなければならないような状況とはどんな状況なのか? 次のようなケースが考えられるかと思う。 1,大腰筋を過剰に収縮させるような激しい運動を行った場合。 2,激しい痛みから逃げる姿勢を取る為に、疼痛回避として大腰筋を収縮させた場合。 3,仙腸靭帯がルーズ(ゆるい)為、レール状関節から脱線しやすい。 4,外部からの強い衝撃があったとき。(事故等) |
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| 【マイナス発生パターン】 <R+からR−> 最も単純なパターン。 仮定:R+のリスティングが発生していたとする。 ↓ 左側に椎間関節痛が発生 ↓ 右側大腰筋の緊張 ↓ 協調筋である腸骨筋も緊張し、Rマイナスに発展 |
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■L3ユニット
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【L3サブラクセイション発生による影響】
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【R+とL3の複合サブラクセイション】
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| ●マニュプレーションによる可能性 |
| ●筋紡錘、ゴルジ腱へのアプローチ |
| ●椎間板へのアプローチ |
| ●CBPと言う考え |
| ●神経学的アプローチ |
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