背部痛とカイロプラクティック


背部痛とは



私自身、カイロプラクティック施術によって、必ず内蔵器疾患が緩解するとは思っていません。カイロプラクティックはあくまでも筋肉、関節に対しての施術であって、その副産物として内蔵への効果だと考えています。下記内容はあくまでも私自身の症例として掲載しました。

私も背部痛持ちです。私の背中を触ったことのある方なら解ると思うのですが、非常に目立つ「凹み」が2箇所あります。暴飲暴食などが続いたり、精神的疲労が蓄積するとその2箇所が痛み出します。(この文章を書いている時正に背部痛でした。)こんな時は自分ではどうにも出来ないので友人等に頼んで施術してもらいます。
近年多くなっている背部痛。肩こりの枠にくくってしまえば、それまでなのですが、簡単に肩こりでは処理出来ないものもあるかと思います。また、肩こりの治療自体が完全に確立されていない状況なので、背部痛に関するメカとカイロプラクティック効果に関して考えてみたいと思います。

■長時間の持続姿勢

upp_r11 背中までが腕
デスクワークであれば、机の上には普通にパソコンが存在する世の中になってきました。多くの方がマウスを使ったり、キーを叩いたりするのが日常的になっているかと思います。これによって身体は様々な影響を受けることとなりました。画面を見ることによって目への影響。これをV.D.Sって呼んだりしていますね。また、以前は一部のスペシャリスト特有の症状として有名なタイピスト症候群が、日常キーを打つ方に現れているかと思います。そんな中主訴として多くなっているのが、背部痛です。肩甲骨内側部の痛みを訴えて来院される方が多いです。
腕を前に出して、その状態を維持するには、背部の筋肉を使います。それは腕の骨が肩甲骨と関節を作っている為です。
筋肉が伸びたり縮んだりしている時は、筋肉自体がポンプのような働きをして筋肉内の血液を送り出すような効果が得られます。これに対して、タイプを打つ時の両肩は前方へ丸まるような姿勢となります。この時肩甲骨内縁から背骨についている筋肉は伸張された状態で、更に腕を維持するために収縮した状態となります。この時筋肉は血管を圧迫し、血流を悪くします。血流が悪くなれば、筋肉内に疲労副産物が蓄積し、痛みが現れる訳です。
この伸ばされながら、収縮している状態は、筋肉内の筋紡錘が反応しやすく
「伸ばされている!」
との信号を脊髄に送り、脊髄から伸張を制御する作用として筋肉を収縮させる信号が伝達されます。こうなると仕事が終わっても、背中の筋肉は無意識に収縮しようとします。更に痛みが脊髄に伝達され、その反射として筋肉を収縮させる信号が伝達されます。こうなると症状は長期化します。この筋肉にストレッチングを行ってもあまり良い結果は得られません。逆に無理なストレッチングは背中の筋肉を痛めてしまいます。長時間キーボードを叩き、伸びをとろうとしたら背中を痛めた、というのはこのような状態だと思います。

 

r_k_m1 無意識に縮まろうとしている筋肉はどうやって弛緩させるか
「伸ばされている!」
と勘違いしている訳ですから、その誤解をはらすようにすれば良いのです。つまり収縮しようとしているのですから、無理に伸ばそうとせずに、他動的にその筋肉が短縮する方向へ関節を動かします。背中の筋肉で言えば、手を背中に回すようにして肩甲骨と背骨の距離が縮まるような姿勢にします。この時に背中の筋肉に力が入ってはいけません。かならず他動的に行うようにします。これで筋紡錘からの
「伸ばされている」
信号は減少するかと思います。ですが、まだ筋疲労からくる痛みによって、筋肉が縮まろうとしています。これには痛みを感じる侵害受容器の伝達を制御する受容器を刺激すれば良いのです。その受容器は関節包に多く分布しています。この関節包に刺激を与えて侵害受容器からの信号を遮断すると痛みの伝達も制御され、痛みによる無意識な筋肉の収縮も解消されます。
この関節包への刺激は、カイロプラクティック施術が良いと思います。カイロプラクティック施術により短縮していた関節包が伸張され、関節包にある神経終末を刺激し、侵害受容器からの信号を遮断する訳です。

 

■自律神経のアクセルとブレーキ
全ての人が同じではありませんし、背部痛の原因はいくつも考えられます。しかし内蔵からの影響が出やすい場所であることは間違いありません。
背骨の中には脊髄が通っています。その脊髄は背骨の1つ1つの間から枝分かれして脊髄神経となります。そのうち胸椎1番から腰椎2番までの枝分かれした脊髄神経の一部が背骨の両脇に交換神経管と言うものを形成します。その交換神経から各臓器へ神経が走向し内蔵の動きをコントロールしています。この交換神経はバイクで例えるならアクセル的な役割をします。

アクセルに対してのブレーキ的な役割をするのが、副交感神経です。これは脳から直接迷走神経となって各臓器へ向かいます。この2つ交換神経と副交感神経を合わせて自律神経と呼んでいます。アクセル(交換神経)とブレーキ(副交感神経)の調和がとれていない状態が自律神経失調症と呼ばれています。


■内蔵の異常が背骨を歪める?!

 

file6 私の例で言うと(情けない)、胃の異常があるときにその信号が自律神経(交感神経・副交感神経)を介して、交感神経は脊髄神経から脊髄へ、副交感神経は延髄に伝えられ、その際に枝分かれした神経を介して脊椎を支える深部の筋肉へも異常信号が伝達されます。そしてその筋肉を緊張させ、頚椎や胸椎の配列を乱します。これらを内性(内蔵)ー体性反射と呼んでいます。
配列を乱した椎骨周辺は、緊張した筋に痛みが出たり、上下椎骨間での関節面の圧迫による痛みや、脊髄神経の出口である椎間孔を狭小化させ、神経根の圧迫し筋力低下やシビレなどが発生したりします。

 

悪循環サイクル
pasycle
この椎骨周辺に発生した痛みの信号が伝達される際に、枝分かれした内蔵へ行く神経へも異常信号が伝わり、更なる内蔵の機能異常となってしまいます。
この悪循環した痛みのサイクルはどこかで断ち切らなければなりません。


■内蔵を治しても、背骨の歪みは残る
「胃の機能異常から始まったのだから、まず胃を治すことが先決」
と考えるのは当然です。私もそうアドバイスするでしょう。でも問題があります。深部筋の緊張が長期間あった場合は、椎骨が歪んだまま固定化されてしまう場合があるのです。このような場合は内蔵の機能を正常に近づけたとしても、椎骨の歪みは戻りません。つまり椎骨かの異常信号が内蔵へ影響を及ぼす可能性は残ったままと言うことになります。
この固定化された椎骨は、緊張している筋肉をほぐしたり、ストレッチしたりしても椎骨の歪みが残りますし、椎骨に圧をかけると他の箇所と違う痛みが出ます。この椎骨の可動制限を解除するには、カイロプラクティック施術が有効だと思います。カイロプラクティックは椎骨の可動性を回復させるために、方向と強さがコントロールされた、ごく短い距離のインパクトを与えます。このインパクトによって椎骨の引っかかりが解除されるのです。
胃に対しての内科的なアプローチとともに、影響が出てしまった椎骨へのカイロプラクティック・アプローチを行う事をオススメします。
(私の場合、胃薬飲んで、背骨の調整してなんとか緩解します。胃薬だけでも調子悪いですし、背骨の調整だけでもしっくりきません。)

 


参考:
カイロプラクティックの基礎理論と実技 (1)」大場DC

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